平成26年 6月定例会
福井市議会会議録 第4号 平成26年6月13日(金曜日)午前10時2分開議〇議事日程 日程1
会議録署名議員の指名 日程2 市政に対する一般質問──────────────────────〇出席議員(30名) 2番 田中 義乃君 3番 後藤 裕幸君 4番 伊藤 洋一君 5番 玉村 正人君 6番 片矢 修一君 7番 藤田 諭君 8番 村田 耕一君 9番 泉 和弥君 10番 谷本 忠士君 11番 堀江 廣海君 12番 奥島 光晴君 13番 峯田 信一君 14番 鈴木 正樹君 15番 島川由美子君 16番 下畑 健二君 17番 田村 勝則君 19番 今村 辰和君 20番 石丸 浜夫君 21番 青木 幹雄君 22番 西本 恵一君 23番 野嶋 祐記君 24番 堀川 秀樹君 25番 見谷喜代三君 26番 皆川 信正君 27番 谷口 健次君 28番 宮崎 弥麿君 29番 吉田 琴一君 30番 山口 清盛君 31番 加藤 貞信君 32番 西村 公子君──────────────────────〇欠席議員(1名) 1番 中村 綾菜君──────────────────────〇説明のため出席した者 市長 東 村 新 一 君 副市長 山 田 義 彦 君 副市長 清 水 正 明 君 企業管理者 西 行 茂 君 教育長 内 田 高 義 君 特命幹 中 西 賢 也 君 都市戦略部長 谷 澤 正 博 君 総務部長 吉 村 匡 弘 君 財政部長 高 山 浩 充 君 市民生活部長 木 村 郁 夫 君 福祉保健部長 河 上 芳 夫 君 商工労働部長 浅 野 信 也 君 農林水産部長 梅 田 精 一 君 建設部長 谷 川 茂 君 下水道部長 前 川 孝 君 工事・会計管理部長 森 川 清 和 君 消防局長 武 澤 正 美 君 企業局長 渡 辺 優 治 君 教育部長 森 川 亮 一 君──────────────────────〇
事務局出席職員 議会事務局長 山 先 勝 男
議会事務局次長 峠 尚 太 議事調査課長 小 林 秀 樹
議事調査課主任 坂 下 哲 也 議事調査課副主幹 笹 野 直 輝
議事調査課主査 堀 井 信 也
議事調査課主事 藤 本 喜 信
議事調査課主事 毛 利 真貴子──────────────────────
○議長(今村辰和君) 出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。 なお,本日の欠席通告議員は,1番 中村綾菜君の1名であります。──────────────────────
○議長(今村辰和君) それでは,日程1
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,17番 田村勝則君,20番 石丸浜夫君の御両名を指名します。──────────────────────
○議長(今村辰和君) 次に,日程2 市政に対する一般質問を許可します。 なお,昨日も申し上げましたが,1回目の質問時間は総括質問方式により20分,2回目以降の質問時間は一問一答方式により10分です。質問者は時間に留意され,質問は重複を避け簡明に,また理事者は質問の趣旨に沿い,簡潔かつ的確に答弁されますよう重ねてお願いします。 26番 皆川信正君。 (26番 皆川信正君 登壇)
◆26番(皆川信正君) 政友会の皆川信正でございます。通告に従って順次質問させていただきますので,どうぞ最後までよろしくお願い申し上げます。 最初に,西口交通広場についてですが,土木,建築で合計約10億8,000万円弱での工事請負契約も済み,着工の運びとなりました。工期は平成28年3月18日となっております。マイカーで駅へ送り迎えをする市民にわかりやすく,これらの工事手順を時系列で御説明ください。 次に,植栽ですが,中央大通りとの分離部分,タクシー乗り場とプール部分,ベンチ周り,マイカー交通島等へ郷土樹種を効果的に配置するとしております。駅頭に立ったときにどのような景色なのかイメージできるような説明をお願いしたく存じます。あわせて,広場工事に際して,バス乗降場には地場産木材を使うとしておりますが,そこのみならず,可能な限り,木材の使用で木のぬくもりを演出していただきたいと存じます。 もう一点,駅前の通行人のほとんどが革靴で通ると思います。スリップに関してですが,地中に温水パイプを通し,表面はやすりをかけ,融雪もするということで,転倒防止にはかなり力を入れ,配慮した内容になっていますが,何せ御影石を使っての広場整備ということを考えますと,福井市は連日雪や,あるいは零度以下の寒い日も続きます。転倒事故防止には万全を期し,歩行者の安全を守っていただきたい。 植栽,地場産木材使用,そして広場での
スリップ事故対策等についての当局の見解を求めます。 次に,観光物産館についてですが,7月には指定管理者の募集を開始する予定になっております。約170坪と,かなり大きく,物産の展示販売等の機能を受け持つことになるわけでして,ここが福井を売り出す基地の一つにもなります。食の体験,体感,福井の食文化のPR,販売,県内17市町の観光PR,販売,クラフトいわゆる工芸品でありますが,これの販売,育成などとなっており,これを一手に引き受けるとなると,かなりの経験やノウハウがなければ,その効果を上げることは難しいのではないかと考えます。 7月の
指定管理者募集開始に向け,参入業者の動向調査や,逆に業者から問い合わせ等があるのかどうか,見通しをお尋ねします。 次に,指定管理料は募集前に設定するとしていますが,その根拠についてと,現時点で幾らと試算されているのでしょうか。 次に,
公益財団法人福井観光コンベンションビューローは,この指定管理者への応募はしないとのことですが,この観光物産館との関係はどのような位置づけになるのでしょうか。現在のフェニックス・プラザ内での物販を含めて御説明をお願いします。 この項の最後に,先ほども言いましたが,観光物産館の役割に,県内17市町のPRがあります。各自治体や商工会とラウンドされたものと存じます。相手先の反応はどうなのか。また,各市町のそれらの出展条件についてや,もう一つのクラフト販売,育成の条件についてもあわせてお聞かせください。 次に,えち
ぜん鉄道三国芦原線と
福井鉄道福武線の相互乗り入れについてお尋ねします。 去る2月17日開催の公共交通・
まちづくり対策特別委員会で,現状についての説明がなされて以来,5月の公共交通・
まちづくり対策特別委員会では議題に上がることもなく今日を迎えているわけですが,田原町駅の現状を見ますと,
福井鉄道福武線の線路は,えちぜん鉄道の
三国芦原線ホーム側,北側の方へ移設され,両鉄道の上屋が撤去され,仮待合室が置かれた中で仮ホームや既存のホームを利用しての営業中という状況であります。 さて,平成26年度の工事予定は関係駅の低床ホームや信号等の電気系の整備となっております。2月の公共交通・
まちづくり対策特別委員会では,県,市,各事業者の4者で認可申請に向けて協議中とのことでした。認可申請の協議がどうなったのか,今年度の予定の工事はどうなるのか,また,認可申請の審査,許可までにかかる時間はどれほどなのかをお尋ねします。 次に,田原町駅周辺整備ですが,国体までに一定程度進めるとし,案内板設置,公的施設への
アクセス空間確保,そしてバリアフリーの実施などの方向で検討しているとのことです。 駅舎の整備については,福井鉄道は再構築事業の中に含まれていますが,えちぜん鉄道の上屋,待合室,駅務室,トイレなどはいつまでに建てられるのでしょうか。特にトイレはいまだに仮設の状態が続いております。この駅は女子生徒の利用が多く,待合室やトイレなどの早期の建設が望まれますが,今後の見通しをお尋ねします。 次に,相互乗り入れに対する事業者の考え方ですが,路面電車と,いわゆる郊外型電車ですから,おのずと違いがあって当たり前と考えます。事業者の調整がうまくいけば,後々協定ということになると理解はしていますが,この調整は本当にうまくいっているのでしょうか。あわせて,福井のような路面電車と郊外型という形,また,福武線を考えていただければわかりますが,2線から1線,1線から2線という形での相互乗り入れは,全国的に例があるのかどうかをお尋ねします。 2番,空き家対策について。 本市の平成24年度調査による専用住宅及び
店舗併用一戸建て住宅の空き家数は約3,000戸と報告されています。ふえ続ける空き家は全国自治体の大きな課題の一つであります。 本市では,平成25年3月定例会で条例が可決され,10月1日より施行となりましたが,空き家問題については条例制定以前から多くの市民から相談が寄せられ,継続調査が進められているものと存じます。 まず,本市の空き家の現状と,きょうまでどう調査し,その対策をどう進めてきたかについてお尋ねします。 次に,今回私の住む豊地区で30年近くにわたり撤去を切実に望んできたという空き家についてお尋ねし,今後地域の方々や自治会などがどのように対応すればいいのか,解決への道筋について,2件の例を挙げ申し上げますので,地域の方々がわかるように説明していただきたく存じます。 1件は,平家建ての小さな工場ですが,
福井鉄道福武線脇にあります。いつ倒壊するか,風が吹けばトタンや下見板がばたばた,ぎしぎしとやかましく,強い風が吹くとそれらが飛び散ります。屋根も壁も穴があき,いわゆるあばら家で,建物の外側を柱で組み支えているから,やっと建っている状況です。極めて危険です。数年前から当時の総務部長,当時の建築指導課長,そして現在の危機管理室や消防局はよく御存じのはずです。 さて,この建物を本当に取り壊すことができるのか,地元の期待が高まっております。その意気込みと地元が今後どうすればいいかを御説明ください。 次に,月見5丁目の大きな工場の廃屋です。この工場は債務処理がなされていないまま今日を迎え,あちこち潰れてきており,全体倒壊の危険性もあります。消防局にバリケードやロープで可能な限りの危険防止はしていただいておりますが,自治会として行政の力で取り壊して解決していただき,これだけの大きな土地だけに有効活用してほしいとの声が絶えません。今後の扱いはどうなるのか,見解を求めます。 3番,豊地区の浸水対策について。 去る3月定例会では,福井市全域の浸水対策について,浸水対策を求める議員の会の呼びかけ人,世話役の立場で一般質問をさせていただき,その際,下水道部長と建設部長から丁寧な答弁をいただきました。また,雨水対策室を初め,道路,河川,農林水産関係の所属にも対策をまとめていただきました。心から感謝しています。 この浸水対策全事業のまとめを議員の会の参加議員に配付させていただき,議員の会代表の見谷喜代三議員の名前で,議員の会として一定の役割を終えることとし,今後は各地域で対応を求めていくということをお願いしました。今回はその意味で地区限定の質問をさせていただきます。 まず,3月定例会で,ことし後半に
足羽ポンプ場への送水管工事を予定していると聞いております。みのり1丁目及び西木田4丁目の対策と存じますが,工事の内容と完成時期,完成後の効果の予測をお聞かせください。 次に,みのり調整池の能力アップと有効活用についてですが,さらなる浸水対策を求めたい。西木田4丁目,みのり3丁目付近,県道を中心とするごく限られた範囲ですが,雨のたびに道路冠水,住宅敷地への浸水被害が発生しております。月見・
みのり雨水貯留管が完成してからも,この場所だけが短時間の集中豪雨に耐えられず,必ず浸水騒ぎとなります。この対策としてみのり調整池を拡大し,たび重なる浸水被害から何とか救ってほしいというのが住民の切なる願い,自治会の課題でございます。見解を求めます。 次に,調整池の管理ですが,まず,見た目に信頼感が持てる形でなければなりません。見た人はわかりますが,このことは3月定例会でも指摘はしましたけれども,めくれ上がっている防水シート,密集した背丈の高い草が長い間そのまま住民の目に触れ,見ただけで本当に役に立っているのかと思ってしまう状態です。 防災施設の維持管理に係る費用は,金がないから,予算がなくなったからということで済ますことはできません。計器類のチェックも含め,しっかり住民の信頼に応える防災施設とすべきと考えますが,見解を求めます。 次に,八幡山,足羽山から流れ出る雨水対策ですが,これまでほかの議員からもこの点の対策についてのお話はありました。 現場を歩いてよく調べてみますと,山裾の水路が途中で切れております。そこから先は水路がない状態ということですから,本来ならば最後までの整備が必要です。まだ,水路の調査には当然至っていないと思いますが,浸水対策は多角的に進めるべきと考えます。両山から多量の雨水が流れ込む,このことへの対策についても見解を求めます。 次に,平成16年7月18日,あの悪夢のような豪雨被災からことしで10年。私の住む豊地区では,平田公民館長が中心となり,マスコミの協力を得て写真展や防災・減災の講話や,あのときの経験を持つ方が子供たちに語るという催しを今月中旬に豊公民館や豊小学校を会場に開催する予定です。さらに,7月18日には,豊地区と木田地区が自主防災会の協力協定を結ぶ予定にもなっております。これは以前にもマスコミ報道がなされました。 美山地区,一乗地区,本郷地区なども大きな被害に遭いました。市内各地で同様の催しがあるものと私は思っておりますが,本当に行われるのかどうかはわかりませんけれども,市としてどのようなかかわりや手助けをされるのかについてお尋ねします。 最後に,このたび月見5丁目の
圧送管埋設工事完成により,排水ポンプの稼働時間が約40分から1時間ほども短縮されることになり,地元の
山奥赤坂自治会の金子会長を初め,地域の方々が大変喜んでおります。 また,月見・
みのり雨水貯留管の仕組みについて3月定例会で質問し,この仕組みについては住民に知ってもらう必要があるのではないか,それも信頼関係につながるのではないかとお願いしたところ,これにつきましても,平田公民館長と当局で協議中と聞き及んでおります。このことにお礼を申し上げ,読み上げの総括質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 (副市長 山田義彦君 登壇)
◎副市長(山田義彦君) 私からは観光物産館の御質問のうち,各市町の反応と出展条件などについてお答えさせていただきます。 これまでに県内の16市町を回りまして,観光物産館の施設概要でございますとか,出展の意向の聞き取り調査を行ったところでございます。本市の考え方に対しまして,10の市町からは,ぜひ出展してみたいという積極的な回答もいただきました。残りの6市町につきましては,現在検討中である,または未定という回答をいただいているところでございます。 嶺南の市町には,県都であります本市への出展に大変前向きな意向を寄せていただきました。しかし,遠隔地でもありますので,輸送費また人件費がかかることに懸念を示されることもございました。また,ことし1月に行われました市長会,町長会におきましては,施設の概要について御説明させていただき,県内の産品を広く取り扱いたいとの旨を各市長,町長にお伝えさせていただいたところでもございます。 各市町の出展条件につきましては,施設の設置目的に合致している場合には,より多くの出展につながるよう利用料金を安く抑え,売り上げの一定割合を納付していただく方法などを検討いたしているところでございます。 また,クラフト,工芸品でございますが,この販売,育成の条件につきましては,販売に応じた一定の割合を納付していただくような制度設計を現在考えているところでございます。 (商工労働部長 浅野信也君 登壇)
◎商工労働部長(浅野信也君) 観光物産館についての御質問のうち,そのほかの御質問にお答えいたします。 まず,
指定管理者募集開始に向け参入業者の動向調査や事業者からの問い合わせ等があるのか,また見通しはどうなのかについてお答えいたします。 この施設の指定管理業務は,県内の特産品に関する幅広い知識と販売に関するノウハウや物流と商取引に関する知見が必要と考えております。1社での取り組みが難しいことも考えられるため,複数の企業による応募も可能とするなど,広く応募いただけるような制度設計を考えているところでございます。既に問い合わせは複数いただいており,募集の際には応募があるものと考えてございます。 次に,指定管理料は募集前に設定するとしているが,その根拠となるものは何か,また,幾らほどと試算しているのかについてお答えいたします。
指定管理者制度では,利用料金を指定管理者の収入として,市は経費を負担せずに民間企業に運営を委託する方法と,利用料金を指定管理者の収入とはするが,費用の不足部分は指定管理料として支払う方法がございます。一般的には,指定管理者の高い収益が見込めない公共施設におきましては,指定管理料を支払っております。 観光物産館で行う事業は,本市の物産の販売及び飲食の提供,福井食文化に関する情報の発信,地域の物産の発掘及び販路拡大並びに観光に関する情報の発信でありまして,物産の販売や観光情報の発信などでは高い収益が見込めないため,指定管理料を支払い,管理運営してまいりたいと考えております。 指定管理料につきましては,同様の機能を持つ施設のデータなどを勘案しまして定めてまいりたいと考えております。 次に,
公益財団法人福井観光コンベンションビューローは,この指定管理者への応募はしないとのことだが,この物産館との関係はどのような位置づけになるのかについてお答えいたします。
福井観光コンベンションビューローは,国内外からの
コンベンションの誘致と観光の振興を目的に設立したものでございます。この設置目的から,観光物産館の運営には参画いたしません。 現在のフェニックス・プラザ内の
観光物産センターは,市が設置し,
福井観光コンベンションビューローに委託しているものでございますが,観光物産館に機能を移転した後には閉鎖する予定でございます。ただし,屋根つき広場に隣接して設置する案内所につきましては
福井観光コンベンションビューローが運営いたします。 また,県外からの
コンベンション誘致を強力に進めるため,相談窓口となる事務所を西口再開発ビル3階に併設いたします。 なお,
福井観光コンベンションビューローでは,誘致活動のため県内及び首都圏で関係団体等を数多く訪問いたしております。今後とも引き続き誘致活動の中で福井の食や物産のPRに努めてまいります。 (都市戦略部長 谷澤正博君 登壇)
◎都市戦略部長(谷澤正博君) 福井駅
西口中央地区市街地再開発事業のうち,西口交通広場の整備についてお答えいたします。 まず,西口交通広場の工事手順についてでございますが,西口交通広場の工事は,最初に自家用車及び
タクシー出入り口南側の歩道の工事を行います。次に,タクシーの乗降所と待機所を将来バスターミナルとなる場所に移設します。そして,駅コンコース前の
タクシー乗降所から
東横イン福井駅前に向かってシェルターの設置及び歩車道の工事を進めていく予定でございます。
タクシー乗降所と待機所の工事が完了した後,バスターミナルのシェルター設置及び歩車道の工事に着手する予定でございます。 次に,植栽によりJR福井駅コンコース前に立った際にどのような景色になるのかについてお答えいたします。 JR福井駅コンコースから西口に出ますと,まず,中央大通りに向け幅12メートルの開放的な空間が広がります。左側,南側でございますけれども,そちらに目を向けますと,手前には,まずバスロータリーが目に入ってきます。美しい曲線を描くシェルターが新しい福井のランドマークとなる再開発ビルへと誘っております。奥には屋根つき広場のシンボリックなひさしと,人々が集い交流する開放的なにぎわいの空間があります。一方右側,北側でございますけれども,そちらに目を向けますと,まず雨や雪をしのぎ,快適に乗りおりのできるシェルターを備えたタクシー,自家用車の乗降所があります。その後方には郷土樹種を中心に配した緑の空間が広がり,ほのぼのとした福井の自然が創出されております。 次に,地場産木材の活用についてお答えいたします。 西口交通広場に設置する工作物につきましては,耐火性と構造強度が求められることから木材の使用は限定されております。その中で,バス乗り場に設置する待合ベンチ6基に地場産木材を使用する計画でございます。また,樹木の支柱や樹名板,工事用の看板等へ地場産の木材を使用することも検討しております。 最後に,
西口交通広場歩道の
スリップ事故対策についてお答えいたします。 歩道部分に使用するものと同様の加工をした御影石につきましては,既にJR新潟駅,JR小松駅などで使用されており,現在までのところ,転倒やスリップなどの苦情は受けていないと聞いております。また,冬季間の対策といたしましては,降雪や凍結が予想される際には融雪装置が作動し,着雪や凍結を防ぐことで安全に歩行できるようにいたします。 (特命幹 中西賢也君 登壇)
◎特命幹(中西賢也君) えち
ぜん鉄道三国芦原線と
福井鉄道福武線の相互乗り入れにつきましてお答えいたします。 まず,相互乗り入れに関する認可申請の協議,本年度の工事,認可までの期間についてお答えいたします。 現在,県,えち
ぜん鉄道株式会社,
福井鉄道株式会社,市の4者で認可申請に向けて運行計画や管理体制等の詳細を詰めているところであります。この後,速やかに認可申請を行い,国から認可がおりた後,駅舎や軌道設備等の工事に着手いたします。県が中心となって平成27年春の運行開始を目指して作業を進めております。 また,国の認可がおりるまでにかかる期間は,一般的に申請から約4カ月とされております。 次に,えちぜん鉄道田原町駅のホーム上屋やトイレなどの整備の見通しについてお答えいたします。 えちぜん鉄道田原町駅のホーム上屋,待合室,駅務室等の整備につきましては,国から認可がおりた後,速やかに工事に着手し,平成27年春の運行開始までの完成を目指しております。 なお,えちぜん鉄道田原町駅には従前からトイレがないため,現在の計画では福井鉄道田原町駅舎に整備するトイレを利用していただく予定でございます。 次に,
相互乗り入れ事業に対する鉄道事業者間の調整についてお答えいたします。
相互乗り入れ事業については,
福井鉄道福武線とえち
ぜん鉄道三国芦原線との相互乗り入れに関する事業検討会議において,運行パターンや運行区間について,両事業者を含めて関係者が合意しており,えち
ぜん鉄道株式会社,
福井鉄道株式会社とも,相互乗り入れの実現に向けて取り組んでいただいているところでございます。 しかし,実務的な協議を進めていく中で,運行計画等の幾つかの点において両事業者の意見の相違が出てきているため,県や市も協力することにより意見の調整を図り事業の促進に努めてまいります。 次に,相互乗り入れの全国的な事例についてお答えいたします。 現在鉄道区間から一般的に路面電車と言われる軌道区間を経由して,再び鉄道区間を運行する福井のような相互乗り入れの事例は国内にないと確認しているところでございます。 (総務部長 吉村匡弘君 登壇)
◎総務部長(吉村匡弘君) 空き家対策についての御質問にお答えします。 まず,本市の対策についてですが,昨年10月1日に福井市空き家等の適正管理に関する条例を施行いたしました。 この条例では,管理が悪くなり防災,防犯上,指導が必要と認められる空き家等があった場合は,所有者等を調査し,条例に基づき助言,指導を行うことになっています。助言,指導に正当な理由なく従わないときには,勧告,命令,所有者等の公表といった措置を講じることになります。 また,空き家等の状態が市民の生命,身体,財産に切迫した危険があるもので,特に必要と認められる場合は福井市空き家等審議会に諮りながら行政代執行を検討することになります。 なお,空き家等を所有する市民に対しては,ふだんの見守りや管理を適正に行うよう呼びかけているほか,明らかに不要になったときは管理が悪くなる前に売却や除却も視野に入れて考えてもらうよう呼びかけています。 次に,空き家等の現状ですが,昨年度,管理に問題があると思われる空き家等として市が調査したものは101件ありました。101件中65件は管理が悪く指導が必要と認めましたので,所有者等の特定ができた26件に対して助言,指導を行いました。残りにつきましても継続して調査を行い,所有者等が特定でき次第,助言,指導に着手したいと考えています。 次に,月見1丁目の空き家についてお答えします。 この空き家は,管理状態が悪い空き家として,平成21年ころから市に相談が寄せられるようになったものです。これまで市では危機管理室,建築指導課,監理課,清掃清美課,消防局など関係所属が連携して空き家の管理状態及び所有者に関する調査を行ってきました。詳細につきましては,プライバシーにかかわる問題もあり申し上げられませんが,調査の結果,所有者等と推定される方に対して,現在行政指導を行っているところです。先方からは,解決方法について相談が寄せられ始めておりますので,できるだけ早期に解決できるよう努めてまいります。 また,地元自治会のかかわり方についてですが,一般的に,町内で空き家問題が発生した場合,地域の住民の方が登記簿の情報を閲覧したり,地域の年配者に話を聞いたりして所有者を特定し,管理を改善するよう伝えて,問題が深刻になる前に解決する方法があります。 ただ,この案件につきましては権利関係等の問題が大変複雑でありますので,こうした対応は難しいのではないかと思っております。 次に,月見5丁目の空き家についてお答えします。 この空き家は,工場を初めとする5棟の建物であり,一部の建物で倒壊の危険,建築材の剥落,飛散が見受けられる状態となっております。 登記名義人は2つの法人となっていますが,これらの法人については経営が破綻したものと考えられ,また破綻後の処理状況が不明瞭であるため,現在所有権者の所在について調査しているところです。指導する相手方が判明し次第,条例に基づく行政指導を行いたいと考えております。 次に,豊地区の浸水対策についての御質問のうち,福井豪雨10周年に関する地区の取り組みと市のかかわりについてお答えします。 福井豪雨から10年を迎えるに当たり,被災地区を中心に写真展や講座などの取り組みがあるとお聞きしております。地区の住民の皆様が取り組みを企画するに当たり,写真などの資料の提供や助言を求められておりますので,できる限り協力してまいりたいと考えております。 (下水道部長 前川孝君 登壇)
◎下水道部長(前川孝君) 豊地区の浸水対策についての御質問のうち,まず,
足羽ポンプ場への送水管工事の内容,完成時期等についてお答えいたします。 昨年度は,より効果的な浸水対策を行うため,浸水シミュレーション手法を用いまして実際の降雨状況を再現し,浸水状況の把握や施設能力の評価,そして浸水被害の原因究明などを行ったところでございます。その結果,合流区域の西木田4丁目やみのり1丁目の一部では,地形的に低く,さらに既存施設の能力不足から,依然として浸水箇所が残ることを改めて確認いたしました。 その対策としまして,ポンプ場の排水能力の増強,既存の貯留管を補完するさらなる貯留施設の新設,あるいはポンプ場への連続排水とあわせた貯留管内の排水ポンプ増強などについて,工期や経済性等の比較検討を行ってまいりました。 この検討の中で,既存の西木田・
みのり雨水貯留管をより有効に活用するため,貯留水を
足羽ポンプ場へ早期に連続排水する圧送管整備とあわせた貯留管内の排水ポンプ増強工事が,より効果的な手法であると考えており,浸水範囲の縮小や道路冠水の時間短縮も確認されているところです。 しかしながら,この工事を実施するためには,より詳細な設計の中でポンプ能力,圧送管の管径,ルート,そして雨水の受け入れ側となる
足羽ポンプ場の改良方法などを決定していくことが必要となってまいります。 今後詳細設計を経て,これらの実施内容が固まり次第,地元の皆様方に説明しながら,今年度後半には工事に取りかかり,来年の出水期となる6月15日を目標に完成したいと考えております。 次に,みのり調整池の拡大についてお答えします。 浸水シミュレーションの結果では,みのり調整池の拡張や新設を行うことによって西木田4丁目,みのり3丁目の一部においては浸水被害の軽減効果が高まることを確認しております。しかし,当該エリアは下水道の合流区域でございます。このため,オープン構造である現在の調整池を拡張し浸水箇所の滞留水を集水することは,環境面において課題がありますことから,十分な配慮と検討が必要であると考えております。 現時点では,このエリアにおける浸水対策は,平成19年に完成しました西木田・
みのり雨水貯留管の有効活用を第一に取り組んでおりますので,その効果を検証しながら調整池の拡張や新設につきまして,さらに検討を重ねてまいります。 (建設部長 谷川茂君 登壇)
◎建設部長(谷川茂君) 私からは豊地区の浸水対策についての御質問のうち,残りの部分についてお答えいたします。 まず,みのり調整池の管理についてお答えいたします。 みのり調整池の管理については,これまでに調整池内部の伸びが目立つ草木の伐採を行っており,また土砂の堆積が目立つ取水口付近のしゅんせつについても6月末をめどに実施したいと考えております。また,調整池の外周部分の草刈りについては,本年度は7月と10月の2回を予定しております。 次に,計器類のチェックでございますが,みのり調整池の排水ポンプは調整池内にたまる水を排水するもので,平常時は一定の水深になると自動運転によりポンプが稼働し排水を行います。 一方,大雨などが予想されるときは,調整池としての機能を発揮させるためポンプを停止させ,その後の降雨予測や下流の水路の水位などを見ながら自動運転に戻すという運用を行っております。そのため,調整池のパトロールやポンプの停止,再稼働の作業を通じて職員がポンプの状況確認を行っておりました。 しかしながら,昨年9月に排水ポンプが故障する事態があり,本年度からは専門家による設備点検を実施いたしました。このみのり調整池が住民の信頼に応える防災施設となるよう,適切な管理を行ってまいりたいと思っております。 次に,八幡山の雨水対策についてお答えいたします。 八幡山の山裾の状況でございますが,県施工の急傾斜地崩壊対策事業が実施され,住宅地が立地している区間では排水路によって,それ以外の区間では道路側溝によって排水している状況にあり,これらの水は道路側溝や山奥雨水幹線を介して社雨水幹線に流出しております。 また,浸水対策の調査をとの御質問でございますが,八幡山からの雨水によって直接宅地浸水などの被害が発生していることは現時点で把握しておりませんし,ここ二,三年の間,八幡山の山際の道路で山からの出水が原因となって通行どめを行った実績もございません。 しかしながら,昨年度末の雨の際に1カ所,山水が道路面を走っている状況は確認しておりますので,今後も引き続き降雨時の状況を調査し,現況の排水施設に支障があるようであれば,必要な対策について検討してまいります。
◆26番(皆川信正君) 観光物産館についてのうち,
公益財団法人福井観光コンベンションビューローとの関係について御答弁いただきました。
コンベンションビューローは
コンベンション機能が全てだからという御回答ではありましたけれども,なぜ早々とここへの参入をしないとおっしゃったのか,そこら辺が私はよくわかりません。商工労働部でおわかりでしたらこの点についてお聞かせください。
◎商工労働部長(浅野信也君) 先ほど御答弁いたしましたように,現在は田原町のフェニックス・プラザの中に観光物産館がございます。
コンベンションビューローの事務局も同じところにあるわけでございます。そして,実際今,
コンベンション活動で東京とかいろんなところへ誘致に行くときには,当然福井の食とか観光とか,いろんなものをPRしたり,田原町の
観光物産センターでは,福井市から委託を受けて物品を販売するということをやってございましたが,今回西口再開発ビルの2階に入る観光物産館におきましては,福井の食とかいろんなものを,ただ売るだけではなく,その商品の発掘とか,新たなものをつくっていくとか,また,一般のお客様に売る部分もございますが,それを事業者間での取引に発展させるという部分で,そういう相談にも乗っていくという仕事を行いますので,
コンベンションビューローは,そういう能力を持っているわけではないということで,今回は観光物産館の運営にはかかわらないということでございます。 ただ,物産については,先ほど申し上げたように,当然,観光
コンベンションの仕事の中では,福井市の物産についてどんどんPRしていくということは必要だということでございます。
◆26番(皆川信正君) 商工労働部長にお答えいただきましたが,
コンベンションビューローのほうから今回は手を挙げないとおっしゃったのか。それは言い切れるのか。むしろ逆に,市からは一切そういうことをお願いしたり,あるいはその相談をしたりということはなかったのかどうか。
◎市長(東村新一君) 当然今現状を理解した上で,西口再開発ビルのところをどうしようかということですので,
福井観光コンベンションビューローともいろいろと物産のことも含めた議論をいたしました。 ただ,今商工労働部長が答えた課題と,それから現状においても,その取り扱いの仕方に違いがありましたので,そういうところの話をいたしまして,今回のような形に落ちついたところでございます。
◆26番(皆川信正君) 市長の説明で一定の理解はしますが,私はまだそういう思いで一致はしません。というのは,西口再開発ビルが平成28年3月竣工でありまして,今から準備していくという段階でいろいろ相談もしたということです。そして,先ほどの山田副市長の御答弁によりますと,16市町のブースにおいて一定の割合の料金をもらうとか,あるいはクラフトについても同じ考え方です。ただ,会派説明のときには,商工労働部からは,むしろ市が賄い料を払う,一切もらわないという話もございました。まだ定まっていない感じを,私は今受けています。 その中で,1社でここの170坪全部を賄い切るという認識でおりましたが,それは私の認識違いかどうかはわかりませんが,複数の会社がそこへ入ってもいいというおっしゃり方でもありました。 そんなことを考えると,なおさら
福井観光コンベンションビューローに入ってもらって,商工会の大きなバックアップもいただきながら,そして複数の専門店をそこへ入れて,その賄いをするというほうがスムーズではないかと私は思います。商工労働部長,これについては,答えられたら答えてください。
◎商工労働部長(浅野信也君) 先ほど私が答弁の中で申し上げた説明が若干不十分だったということで,その辺を補足させていただきたいと思います。 今回の観光物産館の運営につきましては,観光物産館では販売のこととか,17市町のこととか,幾つかの役割を業務としてやりますが,520平米のゾーンは,基本的には一つのものとして指定管理者を募集するということは変わってございません。 ただ,議員からの御指摘のように,そこにはいろんな能力が必要であろうということでございます。それで,先ほど御答弁申し上げましたのは,1社の能力では難しいところがあれば,複数の企業が一緒になって応募していただければということでございます。 例えば,販売のことが上手な方,いろんな企画が上手な方,そういう方が一緒になって申し込むこともできるということで,そういう総合的な力を発揮するには,1社でできる方もいらっしゃると思いますが,複数の企業が力を合わせて応募していただくという道もしっかり広げることで,より多くの応募がいただけるということを思ってございます。
◆26番(皆川信正君) この件について,
福井観光コンベンションビューローといろいろ協議をしてきたということについては理解しますが,恐らく協議の途中で若干なりともそごがあったのではないかと思いますけれども,西口再開発ビルの3階へ入るということですから,今後このビル,そして福井を売り出すために市と
コンベンションビューローとの関係をさらに高めていただきたい。これは要望にしておきます。 えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れについてですが,事業者間の調整はどうかということの答弁の中で,まだ協議中で,さらに実務的な協議を進めているということでございました。この実務的な協議というのは,恐らく事業者間かと思うんですが,4者でということになるのか,事業者間か,どうでしょうか。
◎特命幹(中西賢也君) 協議の状況についてお答えいたします。 今協議しておりますのが,
福井鉄道株式会社の担当者とえち
ぜん鉄道株式会社の担当者でございます。県や市も協議が円滑に進むように,両事業者の調整を図っているというところでございます。 主な協議内容としましては,鉄道と軌道の境界をどこにするのかとか,ホーム,上屋など,誰がどの部分を建設するのかとか,相互乗り入れ便のダイヤをどうするのかなどの協議を行っていると聞いております。